(Resilienceは訳しにくい言葉なのですが、苦境にあっても深く落ち込むことなく、進んでいける・元の状態に戻れる能力という感じです。)
残念ながらこの本は、日本語訳は出ていない様です。
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英語で読むのが嫌な方のために少し内容を説明します。
著者のHugh Van Cuylenburgはオーストラリア人です。
彼は、とても幸せな家庭で幼い時を送ったのですが、ある時妹さんが拒食症になります。
これが幸せな家庭を一転させます。
彼は(彼女が食べれば、病気も治るし、親や兄弟がストレスから解消されるのに)と、彼女の行動が理解できず、苛立ちを感じ続けていました。
妹さんはその後、大人になったある時期、自分が子供の時に知らないおじさんに性的な接触を強要されたことを思い出します。
Hughは、オーストラリアで教師をしていましたが、インド系のガールフレンドがインドに行くのに付いてインドに旅行し、インドでの生活を初めて体験しました。
その時に印象に強く残ったのが、インドの子供達が幸せそうであること。
その理由を解明するために、彼はインドにしばらく残ります。(最終的にはオーストラリアに戻りますが。)
学校や家の設備も整っておらず、経済的にも恵まれず、もちろんインターネットも携帯もないインドでの生活。夜は土の床の上に寝る。学校に行きたくてもいけない子供がたくさんいる。
そんな、オーストラリアの生活とは物質的、経済的に比べものにならないインドで、なぜ子供たちはそんなに幸せそうなのか。
彼はその理由を
Gratitude、Empathy、Mindfulnessにあることを見出します。
Gratitudeは、ありがたく思うこと、感謝の気持ち。
Empathyは、他人の気持ち感じ取ること。
mindfulnessは、今現在に意識を集中させること。
妹さんのメンタルヘルスの問題の影響もあり、彼は(どの様にしたら人々がresiienceを備えて、メンタルヘルスを損なうことなく幸せに行きていくことができるのか)と考えて、学校やスポーツチームを対象に、インドでの経験を話し始めます。
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常勤教師の職を手放し、この活動を始めた最初の頃はコーヒー代を払うこともできないところまで経済的に苦労しました。(もちろん精神的にも大変だったと思います。)
それでも、活動を続けていった結果、彼の活動は大きくなり、現在ではオーストラリアの多くの学校でこのresilience programが学校のカリキュラムの中に組み込まれています。
これが、その活動についての短いビデオです。
私の娘の中学校(ニュージーランドの学校)でも、Hughのプログラムを使ったかどうかはわかりませんが、マインドフルネスの時間が設けられていた様です。
世界中でこんな活動が広まったら、どんな変化が起こるのでしょうか。
少なくとも、悪い影響があるとは思えません。
どなたか学校の先生で興味がある方がいらっしゃったら、やってみませんか。
私も一緒に運営に参加したいです。