いろいろな事に驚きました。
もちろん現在ではすべて日常の一部と化しています(笑)。
1. 裸足で外を歩く
子供達が、雨の日でも、冬の寒い日でも裸足で歩いていることに驚きましたね。ビーチとか芝生の上とかだけじゃないんです。アスファルトの上でも、砂利道でも平気で歩いています。
大人でも時々裸足で診察に来る人もいます。(たまたま昨日も30歳ぐらいのお兄さんが裸足で来たので、”どうして裸足なの”と聞いたら”It must be good for the health"と言っていました。)
ニュージーランドの先住民であるマオリには、裸足で歩くことで自然と繋がりを持つという意味があるらしいです。
知り合いの日本人のお母さんが、ニュージーランドで育った子供を連れて日本に里帰りした際、お子さんが裸足で遊んでいたら、驚いた他のお母さんに「おたくの〇〇ちゃん、裸足ですよ!」と指摘されたそうです(笑)。
こちらの学校で生徒たちがクロスカントリーという野原を走る競争する時も、裸足でやる様に言われます。(NZのすべての学校ではないと思いますが)
泥や水の中を走らないといけないこともあるので、確かに靴を履いているとドロドロのベタベタになって気持ち悪いのですが、でも何が落ちているかわからない所を私なら裸足では走りたくはないですね。
カナダからニュージーランドに来た人が、私のクリニックを娘と共に受診して、娘が靴を履いてクロスカントリーの競走に出られる様に、医者から学校へ手紙を書いてくれと言われたこともありましたね。
先ほどのお兄さんではないですが、裸足の効用を説く人もいます。靴を履いて走る事が、却って脚の障害につながるということを言っていますが、どのくらい根拠があるのかは不明です。
もう一つの、子供が靴を履かない理由は、お金がなくて靴が買えないというものです。
子供の貧困 Child povertyはニュージーランドで大きな問題です。これに関しては将来カバーする記事を書きたいと思っています。
子供達が中学生になると学校の規則もあり、裸足で通学するのを見ることは殆どありません。ただ学校で体育の時間中は、裸足になるのはよくあるようです。
中学、高校ではjandal と呼ばれる、日本でいうビーチサンダルみたいなサンダルが許可されている学校もあります。色は黒しかダメとか、かかとにストラップがないといけないとか規則は有りますが。
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2. 頭じらみ
私の娘が4歳ぐらいの頃のある日、彼女が頭をよく痒がっているのに気がつきました。
(コンディショナーを変えたからかなあ)何て思いながら、「あんまり掻いちゃだめよ」と言って、そのままで1〜2週間放っておきました。
私の夫がある日娘の髪の毛をチェックして「ニッツじゃないの?ほらニッツだよ」
「ニッツって何???」
頭シラミでした。ニッツというのはNits=シラミの卵の事です。髪の毛にへばりついています。
しらみなんて、貧困な発展途上国だけの話だと思っていました。日本では聞いた事はあるけれど、見た事はありませんでした。
学校で水泳のシーズンになると、この頭ジラミが流行ります。
ニュージーランドの子供達は、水泳帽なんてかぶりませんから。ある子供の頭から横にいる子の頭にシラミがに飛び移るのが、目に見えるようです。
治療法はいろいろありますが、一番大切なのは、目の込んだ櫛で髪の毛をといて、髪の毛についている毛ジラミの卵を取り去ること。
私はスーパーで一番安いコンディショナーを買ってきて、髪の毛と頭皮をこれで完全にカバーし、毎日30分ぐらいかけて数日間髪をとかします。
殺虫剤も使えますが、卵は完全に殺されないので、一週間ほどで卵が孵ったところで、次の治療、と数回治療をする必要があります。卵が生きている限り、また虫が出てきます。
時々頭ジラミそのものも、櫛の目の間にすかれてくるコンディショナーの海の中でじたばたしながら出てくるので、それをティッシュで櫛から拭き取り始末しないといけません。虫の嫌いな私にはホラームービーの様でした。
3. 缶入りのスパゲティ
ニュージーランドにある食べ物は、殆どの西洋の国や日本にある様なものばかりで、驚く様なものは無いのですが、これだけはびっくりしました。
缶に入ったスパゲティーです。
ニュージーランドではこれをトーストした食パンに乗せてSpaghetthi on toastとして食べる人がいます。
炭水化物の王様のようなメニューです。(日本のラーメンライスも同じようなものでしょうか。ラーメンには、少しは野菜と卵や肉など入れるとは思いますが。)
似た様なものに、パンにバターを塗って、フライドポテトを挟んで食べるというのもあります。(うちの娘に言わせると美味しいらしい。)
こちらの人は太るわけです。(まあ、日本にも「ラーメンライス」とかありますが....)
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4. 医者が白衣を着ないこと
GPのクリニックでも、病院でも同じです。
病院で研修医をしていたときは、外科の手術着を着ることもありました。救急外来や外科、整形外科を回っているときは、救急でくる外傷患者を扱うこともあるので、服に血など付けたくないですから。
医者の白衣は、特に長袖のものの袖先に細菌が付いて、医者が細菌を運ぶ原因になるから勧めないという通達がイギリスではあった様です。
看護婦さんはイギリスでもニュージーランドでもユニフォームを着ていますが、それはいいのでしょうかね。半袖だから良いのかな。
ただ、看護婦さんも私服になったら、患者さんには誰が医者で誰が看護婦かわからないから、混乱をもたらすかも知れません。
そう言えば一度ハロウィンの季節に私の働くクリニックで、コスチュームを着て働こう、という企画があり、私と同僚の1人が白衣を着て診察した事があります。
同僚がすぐ着るのを止めていたので「どうしたの」と訊くと、「医者が白衣を着ていると、怖くて緊張するからやめて、と患者に言われた」との事。
確かに、医者が白衣を着ているいると、何というか、医者と患者の間に上下関係ができる様な感じがしますよね。
私は白衣がない方が好きです。
5. 日本なら動物園にいるような動物が、その辺にいる事
初めてpukeko プケコがその辺の道端に歩いているのを見たときは、びっくりしました。
これがプケコです。こんな大きい体で空も飛べます。
よく道の真ん中で、車に惹かれて死んでいます。
たくさんいるので、どちらかというとこちらでは害鳥扱いかもしれません。
少し街の中心から離れた現在の家の周りで見られるのは、parakeet パラキートです。オウムの一種です。うちの周りにいるのは下の写真の鳥とは色のパターンが違うのですが、同じようにレインボーカラーで綺麗です。(写真を取ろうとすると逃げられて、うまく撮れませんでした。)
家族で群れになって飛んでいるところがよく見られます。大変うるさいので、私の家の屋根に数匹とまっていたりすると、すぐわかります。
他にもキジや鷹、カワセミ、鷺(サギ)の一種などが見られます。
バードウォッチングの好きな人にはもってこいの場所だと思います。
ついでにうさぎやハリネズミ、ポッサムもよく見かけます。
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6. どこでもモーニングティーとアフタヌーンティーの時間があること
日本にも午後のおやつの時間はありますが、朝ごはんと昼ごはんの間は、正式の”おやつ”時間は普通はないですよね。
まあ、あくせく働かず、十分に休憩を取るという事は、効率を考えても大切な事なのかもしれません。ただ、みなさん、また休憩時間には何かを食べるので太るんですよね。
最初は(休憩が多すぎるんじゃないの)と思っていましたが、この生活に慣れてくると、休みがないと働きすぎのように思えてきます。
人間、楽な方に慣れるのは早いです。
7. 洗剤をつけたままで、完全に食器をすすがない事
これは知り合いのニュージーランド在住の日本人もびっくりしたよく言っていました。
よくあるやり方は、食器を柄つきブラシのようなものでこすって汚れを取る、お湯を張ったシンクに食器をつけて、洗剤をつけたスポンジなどで残った汚れを取る、食器を取り出し、泡が付いたまま乾燥させるか、布巾で水分を拭き取る。
何かのコミュニティーの集まりに行ったりして、最後に使った食器を洗う時はこんな感じです。(ただ最近は娘が大きくなって、ホールでのお茶を飲んだりする集まりに行く事が、未だに同じなのかどうかは不明です)
ありがたい事に我が家には自動皿洗い機があるので、それに食器を突っ込むだけなのすが。
8. 雨が降っても洗濯物を干したままにすること
ニュージーランドに来て間もない頃、洗濯物を外に干した後に、急に雨が降り出しました。
気がついたときにはもう少し濡れてきていて、洗濯物を急いで取り込もうとしている私を夫が止めて、言いました。
「また雨が止んだら乾いてくるから、そのままでいいよ」
確かに考えてみればそうなんですけどね。
でも雨がやむまでの間、せっかく乾きかけてきた洗濯物がどんどん濡れてくるのを見るのは、何となく気持ちがよくありませんでしたが。
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9. 左右のソックスがお揃いでなくてもいい
時々右と左のソックスがマッチしていないものを履いている人を見ます。
これも上の雨と洗濯物と一緒で、確かに大した問題じゃないのですよね。
足をカバーするものがあればいいのですから。
この辺りは、本質的にはどうでもいい事には、こだわらなくても許されるニュージーランドのいいところだと私は思います。
(もちろんこういうのがだらしなく思えて嫌な人もいると思いますが)
10. 土日に閉まるお店が多い事
私が来た当時は、土日にWhangarei ワンガレイの街の真ん中に行くと、ショッピングモールのお店もほとんど閉まっていました。
(おー、田舎に来たなあ!)となんか感動しましたね。
最近では、この街にK-martもできて、週末も含め夜中の12時まで空いています。
日本のコンビニと同じで、こういうお店は便利といえば便利なのですが、もちろんそのために夜中まで仕事をしないといけない人たちがいるわけです。
若くて、お金が必要な人たちには、こういうお店の存在自体が、職を得るために大切なのかもしれません。
サービスの受け手としては、私は夜中や週末の夜までお店が空いてなくても十分生きていけるのですが。