このロックダウンにより、人々の間で感染が広まることが抑えられるのを期待しています。
実際に症例数として、目に見えて効果が出るのは2週間はかかるとされています。
(潜伏期間が1日−14日とされているため)
ニュージーランド政府が2020年3月18日に発表したように、「小さいピークをいくつか乗り越える形で、医療が崩壊しないようにする」計画でいくならば、多分一度に4週間以上、ロックダウンが続けられることはないと思います。
ただ、このロックダウンでどれくらい効果があるかにより、この先のロックダウンの計画が立てられるので、出来るだけ将来のロックダウンの期間を短く、回数を少なくするに
個人個人が、徹底して他の人との接触を避けましょう。
私達みんなで、この国、そして全世界のために新型コロナウイルスが広まることを抑えましょう。
今回はcovid-19とロックダウンに関連して、医療関係を中心に皆さんに知っておいていただきたいシステムの変更点や役にたつ情報を載せたいと思います。
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医療関係
GPクリニック
GPクリニックはほぼ通常通りに開いています。
心配なことがあれば、かかりつけのGPクリニックに電話をしてください。
ただ、alert level 3以上では、プライマリーケア(GPクリニックなど)は対人の診察をしない(避ける)ことになっているので、ほとんどの診療は電話かビデオで行われます。
もちろん診察が必要な患者さんは、電話で話をした後に医師から指示がありますので、それに従ってください。
GPクリニックに実際に患者さんが来る必要があるのは
- 新生児の6週目チェックと予防接種
- インフルエンザの予防接種(ワクチンの在庫が安定していないので、クリニックに電話して確認してください。)
- 急患で、診断をしないと診察が難しく、治療が遅れると大きな問題が起こると思われる人
- その他、GPが必要と判断した人
です。
現在健康上問題ないのに、検診(チェックアップ)を希望とか、何年も変わっていない皮膚の下のしこりを、仕事が休みの間に医者に診てもらいたいとか、そういう希望には添えません(少なくとも、うちのクリニックは。)
薬局
薬局はいつものように開業しています。
ただ薬局の中に入るには、一度に入れる人数が決められている可能性があるので、その薬局の指示に従ってください。家族の薬なら受け取ることができるので、出来るだけ薬局にいく人数は減らしましょう。(くれぐれも家族づれで出かけないように)
処方箋薬が必要な方は、いつものようにGPクリニックに連絡し、行きつけの薬局に処方箋がファックスされるように依頼してください。
現在バーコードが付いている処方箋は、医師のサインなしでも薬局が処方できるようになっていますが、患者さんがすることは、いつもと同じで『GPクリニックに薬を依頼。薬局で薬を受け取る。』という形です。
病院関係
(現在は病院で働いていないので、色々な人づてに得た情報で書いています。)
公立の病院は、電話でできるフォローアップは電話でしているようです。
予定手術なども緊急性がないものは、延期されています。
私立の病院やクリニックも、緊急性がある患者さんしか受け付けないところが多いようです。
血液検査やレントゲンなど
通常の『一年に一回のコレステロールのチェック』みたいなものは行なっていません。
尿検査や溶連菌感染をチェックする咽頭拭い液の検査も、よほど必要でなければ行いません。
尿路感染や溶連菌咽頭感染が疑わしければ、まずは抗生物質で治療を始め、症状が良くなるかどうかで検査が必要と判断されれば行う、という方針です。
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Work and income(医療関係)
covid-19に関与した情報はこのWINZのページを参照にしてください。
健康上の理由でjob-seeker benefitを既にもらっている人・必要な人
上記のWINZのサイトによると、
2020年3月30日から6ヶ月間は、medical certificateの更新が必要な人は何もする必要がない
ということです。(winzのサイトに”6ヶ月”という情報は見つけられませんでしたが、NZのGP学会からの連絡の中にそうありました。)
GPと電話診療をして、診断書を送ってもらう必要もありません。
その他、Sole Parent Support, Supported Living Payment and Child Disability Allowance, disability allowanceなどの更新の期日が来ている人も、新たにWINZから連絡があるまでは、そのままにしておいて良いとのことです。
ただ、もしも健康上の理由で、新たにjob-seeker benefitが必要な方は、何らかの形でGPの診察を受けることが必要です。
GPの診察は、可能であれば電話やビデオで行われると思うので、かかりつけのGPクリニックに連絡してください。
(jobseeker benefit に関しては通常は、自分の都合で職を辞めた人や、職場での振る舞い・仕事に問題があり辞めさせられた人は13週間のstand down periodがありました。
これはjobseeker benefit の申し込みからWINZからbenefitの受け取りを始められるまで、13週間待たないといけない、ということです。
ただ、現在はcovid-19に関連して、stand down periodは無しにするという措置が取られています。)
ACC 関係
ACCのmedical certificateは診察が必要ですが、現時点では「電話やビデオによる診察でも良い」という措置が取られています。
もちろん大きな怪我で、実際に診察したりレントゲンが必要な場合は電話だけでは事は済まないので、とにかくかかりつけのGPクリニックに電話をして相談してください。
ARC18というACCからの収入の補助を受けるための診断書は、WINZのjobeseeker benefitと違って、このロックダウン中でもGPに診断書をACCあてに送ってもらわないといけません。
間違えて放っておいて、支払いが止まらないように気をつけてください。
Work and income(仕事と収入関係)
covid-19関係で収入が減った方は多いと思われます。
30%以上収入が減った人に適応される政府からの助成金があるので、ここに簡単に書いておきます。
雇用者の方は既にご存知だと思いますが、自営業の方にも適応されます。
詳しくは このWINZのページを参照にしてください。
このThe COVID-19 Wage Subsidyと呼ばれる助成金は その人の通常の収入額に関係なく、以下のように支払われるという事です。(ただ、収入がこの額より少なかった場合は、その額に準じた額を受けたることになるようなので、自分の雇用主、または会計士、WINZなどプロフェッショナルに相談してください。)
- 20時間/週以上働く人 - $585.80
- 20時間/週未満働く人 - $350.00
そのほかにも、covid-19の蔓延のために食べ物に困っている人へwinzのサポートなど、このWINZのページには色々な情報が載っているので、参照してください。
英語が得意でなくて、よくわからない人は「問い合わせフォーム」を使って、私に質問してください。できる範囲で手助けします。
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住居関係
もしもself-isolation をしたくても住居がないとか、家族の一人がcovid-19のテスト陽性で家にいるのだけれど、家が小さくて他の家族と十分に距離を保てないとか、住居関係で問題があるときは政府のtemporary accomodation serviceに連絡してください。
電話番号は 0508 754 163 です。
もしも、ニュージーランド国民や永住権保持者ではない方が、ニュージーランドから自国へ戻れない状況にあり、住む場所に困っているときは、ニュージーランドにある自国の大使館に援助を要請してください。
Essensital service
この政府のウェブサイトにどのビジネスが”essential service”として扱われているかが書いてあります。
皆さんの身近なものでは、デイリーもessential serviceになっているのですが、デイリーでは、お客さんは一人ずつしかお店に入らないように指導されています。
もしもデイリーがたくさんのお客を店に入れているのを見たら、お店の店主に確認してみてください。
もしも逆ギレさたら(笑)下の電話番号かメールを使って通報してください。
0800 22 66 57 またはemail essential@mbie.govt.nz
lockdownの指示を無視して近所の人がパーティーしているなどが明らかな時は、下のメールアドレスに連絡してください。
nhccselfisolation@health.govt.nz
警察も通報するリンクを貼ったウェブサイトを用意したようなので、よほどの緊急でない限り「111」に電話するのでなく、この警察のウェブサイトを使ってください。
家庭内暴力
家庭内暴力が、GP達がロックダウンに関して心配している事の一つです。
近所で家庭内暴力が行われているようだという時には、先ほどのメールアドレスに連絡してください。
nhccselfisolation@health.govt.nz
その他にも、色々な団体があり、電話やメールでの相談にロックダウン中も応じています。
- Victim Support- 0800 victim – (0800 842 846) - https://www.victimsupport.org.nz/
- Women's Refuge: 0800 REFUGE or 0800 733 843 www.womensrefuge.org.nz
- Shakti:この団体はアフリカ、アジア、中東の女性やそのお子さんのサポートをしています。Crisis line 24/7 0800 742 584
- Age Concern Elder Abuse Response: お住いの地域の支部に連絡してください。
- Alzheimer’s Society:お住いの地域の支部に連絡してください。
- Age Concern: お住いの地域の支部に連絡してください。
チャイルドケア・学校がしまっている間の子供の世話(essential service workerのため)
あと、essential serviceに従事している人で、13歳までのお子さんがいる人は、ご自分で子守の手はずをするように勧められています。
ただそれが困難な場合は、子守がその親子の家に来るという形で、Home-basedの子守りをしてもらうことができます。
こちらの政府のウェブサイトに必要な情報が書かれています。
すでにロックダウンが始まっているので、多分必要な人はすでに情報を得ていると思いますが。
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最後に
その他に質問や心配がある方は「問い合わせフォーム」から連絡してください。
私のできる範囲でお手伝いします。
スーパーマーケットもお医者さんも開いているので、パニックになる必要は全くないのですが、4週間外出できない(うちの周りの散歩などは、他の人に接触しない限り可能です)のは精神的健康に影響しますよね。
経済的に不安な方も多いと思います。
可能であれば、ポジティブな要素にも目を向け(4週間時間が十分あり、家族も周りにいる)
- 家の片付け
- 家の中/周りでの運動で体力づくり
- いつもは時間がなくてできなかった勉強
- 家族で一緒に遊ぶ
などに時間を使ってみましょう。