はしか measlesのアップデートです。
流行は下火になってきた様です。
現在の状況とワクチン対象になる人達が誰か、ということを説明します。
はしかの流行の現状(22/11/19)
最新のESRの発表による、ニュージーランドのはしかの症例数です。(下の2つの図表はこのESRのウェブサイトから引用)
ピークが過ぎたのは明らかですが、症例数は、最近は横ばいになっています。
この表を見ると、私の働くNorthland地域は、症例数が少し増えた様です。
はしかのワクチン接種- 現在の優先度
最近政府から発表された、はしかのワクチン(MMR)の優先度です。
- 15ヶ月の子供(定期予防接種)- オークランド在住者はこれを前送りにして12ヶ月で接種
- 4歳の子供(定期予防接種)
- はしかの症例と接触した人で、はしかへの免疫が無い人(できる限り72時間以内に接種)
- オークランド在住、またはオークランドへ旅行する6ヶ月から11ヶ月の子供(この場合、通常の2回のMMRも必要になる)
- はしかが流行している地域へ旅行する人(旅行開始の2週間以上前に接種)
- 15歳以下の子供で、今まで一度もMMRを受けていない人
- 50歳以下で、サモア、トンガ、フィリピン、フィージーに旅行する人
- はしかの流行っている地域に行く人(このウェブサイトで、旅行先を選ぶとはしかが流行っているかどうかチェックできます。)
ニュージーランドで生まれ育った15才から29才の中には、"はしかのimmunity gapがある人がいる"ので(MMRを1回しか受けなくて、十分免疫がない、という意味でしょうか)この年齢層にどう対応するか検討中とのこと。
確実に2回MMRを受けていれば、それ以上することはないと思います。
最後に
流行は下火になったとはいえ、外国からまた新たな感染者が入ってくる可能性はいくらでもあります。
お子さんにMMRを受けさせていない方。
予防接種は受ける人だけが病気を防げるのでなく、感染が広がるのを止めることによって、周りの人が病気になるのを防ぐこともできるのです。
是非、予防接種を考慮してください。