ソマリアで生まれ、幼少期を過ごし、その後ロンドンへ移りスーパーモデルとなったWaris Dirie。
自分の経験から女性の性器切除 female genital mutilationの慣習を根絶するために力を尽くすactivistでもあります。
Waris Dirieはボンドガールをしたこともあるので、その姿はどこかでみたことがある人が多いと思います。
私は、通常は英語で書かれた本はかなり面白くないと読み続けることができないのですが(日本語だとぱーっと飛ばし読みで内容がわかるのですが、英語ではそれが難しい)、この本はそんな私でも大丈夫でした。
それどころか、仕事を終えて家に帰り、本の続きを読むのが楽しみ、という感じ。
活字中毒だった子供の頃、暇さえあれば本を読んでいたのを思い出させてくれました。
この本を読むと、次から次へWarisが困難を乗り越えて、彼女の望むものを手に入れていく姿に、(こんなに色々な物や機会に恵まれている私が、それを活用せずにだらだらとしているのは時間の無駄だなあ)と思わされます。
女性性器切除 female genital mutilationの描写は、かなり生々しいです。
私自身、このような風習があることは聞いていましたが、毎日何千人もの少女がこれを『監修の一部』として余儀なくされていることまで考えたことがありませんでした。
ニュージーランドでも性器切除の慣習がある国から来た人たちは、すでに違法とされているにも関わらず、まだこの慣習を続けているらしいです。
多分この慣習は、HIVがアフリカで広まった一因になったのではないでしょうか。
同じカミソリの刃(またはハサミ。何もなければ歯を使うこともあるらしい。)を消毒もせず、何人にも使い続けるのですから。
読んでみると、ちょっと人生観が変わるかもしれません。
英語で読む方は