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NZでの医師資格取得情報

ニュージーランドで医師の資格を取る方法ー専門医として

更新日:

今回は、日本人医師がニュージーランドで研修医をせずに、直接、専門医として働き始めるための情報です。

 

現在でも、アジアの医学部卒の医師がNZREXを通っても、研修医1年目のポストが十分ない、と言う状況は変わっていないようです。
詳しくはこの記事を参照してください。

つまり『研修医から始める』という選択肢は、ニュージーランドの社会的要因により難しい可能性あり

 

そこで、もう一つの方法としては、

専門医としてニュージーランドでの医師資格を目指す

と言う手があります。

いろいろ調べてみると、既に日本で専門医のトレーニングが終わった人には、

こちらの選択肢の方がハードルが低いのではないか、と思います

ただ、そのまま専門医として長期に行くのは難しいので、postgraduate training で2年までの期限で行き、そこで実績を作って、次回の長期につなげる、と云う戦略が必要です。

こちらのニュージーランドのメディカルカウンシル(NZMC)のこのページから

どのパスウェイを行くべきか、Self Assessmentができます



専門医として、ニュージーランドでの医師資格を目指す

今回は

日本で、日本の専門医の資格を得て、自分一人で責任を持って医療を行える、また後輩を指導できるレベルの知識と経験がある医師の方

または、

すでに日本で専門医のトレーニングを(ほぼ)終わっていて、ニュージーランドで、2年までの短期で専門医のトレーニング、または専門分野での経験を積みに来たい医師

を対象にして話をします。

 

今まで、オーストラリア、イギリス、アイルランドのいずれかで医学部を卒業して医師の資格を得たり、専門医のトレーニングを終えた人は、別のパスウェイに行きますので

上のセルフアセスメントをして、それをフォローしてください。

 

ニュージーランドで短期間働きたいのか、長期間働きたいのか

  • 限られた期間で、経験を求めてニュージーランドへ来るか
  • 長期間ニュージーランドで働くことを目標にしているか

により、要求される条件が異なります。

この質問です。

(NZMCのサイトより抜粋)

短期の場合

2年までの期限付きで、ニュージーランドに来るパスウェイがあります。

(上のNZMCのサイトでは、12ヶ月までのshort termとありますが、実際にこのpostgraduate trainingのページに行くと、『最大2年まで』となっています。)

これの条件としては、下のようになっています。

 

 

 

(NZMCのサイトより抜粋)

1番上なら、呼んでくれた大学病院なりが手続きをしてくれているでしょうから、

ほとんどの人が

2番目の『postgraduate training and/or experience』か

3番目の『undertake research』になると思います。

Postgraduate training/experienceが目的の場合

まず以下のどれかを満たしていることが必要です。

(NZMCのサイトより抜粋)

 

は医療の発展途上国からトレーニングに来るお医者さん対象かな。

は、日本にこのNZとExchange programmeがある病院や医学部があるか、ちょっとググってみましたが、見つけられませんでした。

日本でのトレーニングでは③にならないので、ほとんどの人が②になるだろうと思います。

 

これと共に、すべて満たさないといけない条件が下のものです。

(NZMCのサイトより抜粋)

 

この中で、問題になるのは②と⑤だと思います。

というか、これさえクリアすれば道が開けます。

 

は、つてを頼るか、自分で知り合いや病院に連絡しまくって、トレーニングポジションを得ること。

はIELTSかOETで規定の点数を取ること。

IETLS では、最低

  • Speaking  7.5
  • Listening 7.5
  • Writing 7.0
  • Reading 7.0

OETでは

Medical Module で、Reading, writing, listening, speaking すべてで最低350のスコアを取ること。

多分、この英語のテストが、日本以外で生活や仕事をしたことがない医師には、一番高いハードルだと思います。

でも、多くの人がパスしているので、あなたでもできないことはないです!!!

最後に紹介する、オークランドシティ病院の心臓外科で2017年から2019年に渡りトレーニングを受けられた月岡先生によると、は月岡先生の場合は満たしていなかったけれど、なんとかなったそうです。

(まあ、なんでも規則が絶対でないところがありますから、辛抱強く粘って交渉すれば、能力がありさえすれば道が開かれます。笑)



リサーチが目的の場合

3番目のリサーチをする人は、NZMCのサイトのこのページを参照してください。

もともと、リサーチをしにニュージーランドに来る人はどこかの施設の医師やサイエンティストと共同するという計画がある、ということが前提です。

NZMCのウェブサイトのここの部分ですね。

(You) have an offer to participate in a research project that has been approved by a formally-constituted ethics committee in New Zealand

ただ、実際に患者さんに医療行為を行わなくても、IETLS 又はOETの決められたレベルをパスしないとダメみたいです。

長期の場合

長期を選ぶと、この選択肢に来ます。

ここで上の『”formal post-graduate(specialist) qualification”を受けた』という方を選ぶと、いろいろな書類を提出し、あなたがニュージーランドの専門医のトレーニングと同じレベルのトレーニングを日本で受け、知識・経験が十分で、一人で責任を持って専門医として働けると見なされれば、こちらで専門医として働けます。

もちろん、上に述べた英語のレベルはクリアしていないとダメですが。

もしも、専門医として働けるかどうかが完全にクリアでなければ、probational registrationとなり、他のsenior specialistのsupervisionのもと仕事をし、一人で専門医として働けるということを示さないといけません。

日本の専門医の資格と日本での経験だけで、このregistrationを得るのがどのくらい大変なのかは個人的には知りません。

ただ、月岡先生の話では、既に部長職ぐらいの経験の知識があっても、活躍しているような人でも大変らしい、ということです。

60歳ぐらいのデンマークから来た心臓外科医がこのパスウェイで来て、とても手術が上手ということですが、審査を通るのは大変だったとのこと。

 

もしも下の『”formal post-graduate(specialist) qualificationを受けていない』を選ぶと

こんな選択肢が出ます。

上の2つはAustraliaで医師としてAustralian Health Practitioner Regulation Agencyに登録している人。

日本でしか仕事していない人は、一番下になります。

その次に、『Comparable Health Systemを持った国で、過去4年中3年以上働いたか』と云う質問があり、残念ながら日本は入っていません。

英語圏でない国もたくさんこのリストに入っているのに、アジアの国は1つも含まれていないのです。

したがって、この質問にも『No』と答えると、短期のところで見た質問が出てきます。

つまり、『2年以内の短期のpostgraduate trainingから始めなさい』と云うことになるわけです。

(又は、NZREXを受けて研修医から始めるかです。)

まとめてみると

まとめ

  • 2年までの短期でpostgraduate training/experienceとしていくのが、一番敷居が低そう
  • この2年に高い評価を得れば、そのあとの長期の専門医の資格につながる可能性大
  • とにかく、英語の試験の成績が充分でないと始まらない
  •  日本だけの専門医資格と経験で、ニュージーランドで専門医として認められるのは大変。でもパスウェイ上は不可能でない
  • オーストラリアでのregistrationを得るのが可能であれば、その後、ニュージーランドで専門医として長期に働くregistrationが手に入る可能性大



最後に

記事の真ん中ぐらいに書いた、オークランドシティ病院で心臓外科医として2年仕事をされた月岡先生。

2019年8月現在は日本にいらっしゃいますが、最終的には海外で長期仕事をされる予定です。

月岡先生の許可を得て、彼のブログとメールアドレスをこちらに掲載させていただきます。

真剣にニュージーランドで病院の専門医として働くことに興味のある方は、ぜひ月岡先生に連絡してみてください。

GPになるのに興味がある方は、このブログのお問い合わせフォームから私にご連絡ください。

「専門医としては行けなさそうだなあ」と思う方は

こちらの記事を参照にしてください。

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日本人医師がニュージーランドで免許を取るためのプロセス- 研修医として始める場合

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