ニュージーランドに来て、”日本と違うな”と思った事の一つは
チャリティーショップの多さ。
私の住む小さい町でも
- Salvation army shop (救世軍のショップ)
- Hospice shop (ホスピスのショップ)
- SPCA shop (アニマルレスキュー団体のショップ)
- Red cross shop (赤十字のショップ)
- Habitat for Humanity shop (これもボランティア団体)
以上の5つが、かなりの大きさのショップを持っています。
その他にもキリスト教関係の小さなショップがいくつかあります。
ニュージーランドで”チャリティーショップがあるのが普通”の状態に慣れてしまうと、
(どうしてこんなに良いシステムが日本にはないのだろうか)と不思議に思います。
宗教の関係で、日本には導入されなかったのでしょうか。
『ボランティア』という概念自体を受け入れがたくする何かが、日本の文化にあるのでしょうか。
それでは、チャリティーショップの利点をあげてみると....
利点1 物がとても安く買える
ほとんどのチャリティーショップでは、服、本、電気製品、食器など様々なものを取り扱っています。
ちゃんとしたコートとかドレスでも1000円もしません。
ちょっとぐらい不揃いでもよければ、家族の食器一式を揃えるのに2000円もかかららないでしょう。
服やベッド、シーツなどほとんどの物がチャリティーショップだけで間に合います。
利点2 不用品をゴミに出す事なく、誰かに使ってもらえる
勿論、壊れたり汚れがひどいものは寄付できませんが、まだ使えるようなものであれば、寄付する事でゴミを減らす事ができます。
日本では、とても状態が良いものでも、それを寄付するのにお金を払わないといけなかったりします。
勿論、中古販売のお店に持っていくという手がありますが、状態がかなり良くなければ結局とても安い値で買い取られることになると思います。
その点チャリティーショップがあると、思い切って不用品を全て寄付してしまう、ということも非常に簡単です。
ほとんどのチャリティーショップは、寄付するものが多量にあったり、大きいものであれば家まで無料で取りに来てくれます。
世の中には、必要以上に『物』があふれています。
携帯電話を毎年買い替える必要も、ファッション雑誌に踊られせて季節ごとに新しい服を買う必要もないのです。
親が物をチャリティーショップで買っていれば、子供にも『物を大切にする』という教育になるのではないかなと思います。
利点3 手軽にボラティアができ、幸福度をあげられる
私も年をとってきて(今まで色々な人にお世話になり、ニュージーランドでこうして生活し働く事が許されていることに感謝して、コミュニティーの為に何かをしたい)という気持ちが強くなってきました。
こんな私が去年から始めたのが"Intercept" というFabric rescueの仕事です。
"Intercept"は救世軍のショップに寄付された服や布を使って何かを作り、それを救世軍のショップで売ります。
つまり自分の時間と技術を使い、何かを作ることで救世軍のチャリティー活動の助けになっています。
チャリティーショップで働くというボランティア活動をする人もたくさんいます。
私にとっては、これが初めてのちゃんとしてボランティアなのですが、自分のやっている事が誰かの為になっていると思うと、自分の幸福度が増すように思います。
これは自分の仕事が患者さんの為になっている、というのとはまた違った幸福感です。
実際、どれだけの服が寄付され、どれだけの”まだ着られる服”がゴミ廃棄場にいくのかを知ると、人間がビジネスのために、どれだけ地球の資源や環境にひどいことをしているのか、考えさせられます。
最後に
日本にはほとんどないチャリティーショップ。
Covidが収まり、ニュージーランドに来られるようになったら、ぜひチャリティーショップを訪れてみてください。
いろんな物を安く手に入れられますし、
良いものを長く使うという事の大切さを、再確認できると思います。